| 健康と病気事典
私が胸の膨らみで悩むようになったのは中学生の頃からです。
鏡で自分の上半身を見てみると、男では明らかに不自然なほど胸がふっくらとしているのです。
自分でもおかしいなと思いつつ過ごしていたのですが、水泳の授業中に友達の一人が「お前の胸、膨らんでいない?」と指摘してきたのです。
着替えの時間はなるべくみんなに見られないように隠していましたが、水泳の時はどうしようもありません。
「そうかな?太ったのかな?」など笑ってごまかしていましたが、それ以降、私は胸の大きな男子という目で見られるようになりました。
高校生ぐらいの頃になると、女子の目を意識するようになり、筋トレをするようになりました。
体を鍛えたら、この膨らんだ胸も無くなって、体が引き締まって男性らしい体つきになれると思ったのです。
元々それほど太っている訳ではないので、筋トレによって体脂肪はどんどん下がっていきました。
ただ不思議な事に、胸の膨らみだけは一向に改善されず、むしろ以前より大きくなってきたように感じていました。
自分の体は異常なのかもしれないとネットや本で調べてみたところ、女性化乳房と呼ばれるものかもしれないと思いました。
自分ではどうしようもないため、専門の医師がいる病院まで2時間かけて相談に行ってみました。
男性なのに乳腺科へ行くのは恥ずかしいという思いもありましたが、その病院は男性の患者さんもおられて、
自分だけが胸の悩みを抱えている訳ではないのかとわかると、少しホッとしました。
エコーを使って診察してもらったのですが、私の場合は乳腺が女性のように肥大しているとの事でした。
筋トレに励んでいた事を伝えると、「筋トレをしても意味が無いんです。
乳腺を取り除いてやらないと平な胸にはなりません。」
と教えてもらいました。
そこで肥大した乳腺を切除する乳腺切除法を受ける事になりました。
1時間程度で終了し、日帰り出来る事がわかって安堵しました。
診察を受けてから3週間後が手術日となっていました。
麻酔を注入してからの手術で、麻酔を打ってもらうとウトウトと気持ち良くなってきました。
特に気持ち悪くなる事もなく、そのまま完全に眠ってしまったのですが、私が寝ている間に手術は行われました。
目が覚めた時は全てが完全に終了しており、起き上がる時は少し痛みを感じましたが、激痛とまではいきませんでした。
テーピングとサポーターでしっかり固定して、母に付き添われながらゆっくり帰宅しました。
麻酔が切れると痛みが少し強くなりましたが、手術が無事に成功し、ようやく普通の男性のような胸になると思うと嬉しくて仕方ありませんでした。
手術を受けてから1週間ぐらいは日常生活を送る上で、少し不便を感じた事もありますが、学校へはきちんと通う事が出来ました。
抜糸をした後、まだ体が少し浮腫んでいる状態でしたが、明らかにこれまでの胸の様子とは違いました。
医師からは「少し落ち着いてきたら適度に運動して下さい。
その方が早く回復出来ますよ。」とアドバイスされました。
その言葉通り、軽い運動から始めたのですが、すぐに違和感は感じなくなりました。
豊胸手術から7日目!今から池袋で
— zusa (@zusa88877872) 2018年4月15日
抜糸!
動くたびに乳首が敏感になってて
プルプルするー!!
きゃー!
地獄のマッサージ怖いわ。
そして手術から3か月ほど経つと、すっかりと男性らしい引き締まった胸板を手にいれる事が出来ました。
これまでは大きな胸を人に見られたくなくて隠したい思いが強かったですが、
生まれ変わった事により、人に上半身を見られたい気持ちが強くなりました。
傷なども目立たず、術後の副作用なども一切ありません。
長年のコンプレックスが解消され、ようやく男性としての自信が持てるようになりました。
今後は何事にも積極的に頑張っていけそうな気がします。
とりあえず今年の夏は友達と海へ遊びに行く約束をいています。